フローズン・リバー





セントローレンス川をはさみ、ニューヨーク州と
カナダにまたがるモホーク族の保留地が舞台。




多額の非合法な報酬と引き換えに、
不法入国者を手助けする白人女性と
モホーク族の独りの女性の運命を描く。



監督は、長編作品初監督ながらに、
サンダンス映画祭でグランプリに輝き、
アカデミー賞オリジナル脚本賞、
主演女優賞にノミネートされた話題作。



実話を基にしたというこのストーリーは、
現代社会が直面する社会問題を背景に、
『 家族 』のために大胆な行動に出る
二人の母親の姿を、力強く描き出している。




本作でオスカーにノミネートされた
『メリッサ・レオ』の名演技は、
観る者に深い感動をもたらす。


記憶に新しいサンダンス映画祭では
審査委員長を務めたタランティーノ監督が
激賞したというのも頷ける力作だと思う。



『フローズン・リバー』

フローズン・リバー


非常に充実感に満たされる映画です。

かと言って、ハッピーエンドなわけでも無いですが。



民族問題、貧困、親子愛が、スリリングな設定の中で、
力強いメッセージとして浮き彫りになっている。

珠玉の1作。



サンダンスで見出された映画って、ハズレが無いですね(笑)

最近のアメリカのインディーズ映画によくある?
ハンディカムを使ったようなドキュメンタリータッチ
のミニマリズム風の映像が良かった。

結末は、賛否両論で若干甘い気がするが、
いかにも女性監督の手掛ける作品であるような
いわゆるフェミニズム風なものに仕上がっていて
それまでの2人の苦境を見せられていた
観客は共感することができる。








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