映画ネタ以外と言いつつ(笑)
早速映画の記事になってしまった・・・。
『太平洋の奇跡』
(フォックスと呼ばれた男)
まずは冒頭の将棋の説明。
この簡潔で鋭い日本人論は、
本作のスタンスを見事に表している。
本作では、第二次世界大戦サイパン島でのの出来事を、
戦後65年の歴史として、改めて冷静に見る視点と、日本と米国との
当時の様を映画として物語性豊かに描く視点とが両立していて
終始見応え充分な作品であったと言えるだろう。
自尊心とは何か?
何故日本人は自決するのか?
何故降伏しないのか?
主君に忠誠を誓う日本人の自尊心、降伏するくらいなら自決する。
誇り高い日本人の魂を感じる映画だと思う。
これほどまでに人間という生き物の多面性や、国や性別関係なく
語り得ない戦争という時代の模写がされている映画はあるだろうか?
本作を通じて、記憶の中から薄弱していく色んな出来事や惨事を
今一度考えさせられる作品だと思う。
これを観るのは4回目になるが、
毎回少しずつ視点を変えて観ると
本作の深みと厚みに気づかされる。
すっかり朝になってしまったので
寝るとしよう。
Bye